LDB出版部#3 コンセプター谷口正和が語る②「コロナ後の社会で重要なこと」
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LDB出版部#3 コンセプター谷口正和が語る②「コロナ後の社会で重要なこと」

Life Design Books

時代の先を読み、この40年コンセプトを生み続けてきたマーケティング・プロデューサー谷口正和氏に、コロナ後の社会に重要なこと、近著『コンセプトウォークに込めた思いを語っていただきました。


コロナ後の社会で重要になること


今回のパンデミックは、ある意味で過去の価値観や常識から脱皮させ生まれ変わらせるチャンスを私たちに与えているといえます。
私たちの生活は大きく変化しましたが、コロナが収束したところで以前までの生活に戻ることはありません。仮に戻れたとしても、それは新しいルールやマナーの中という限定的な状態でしかなく、いつまでも過去の成功や利益に固執していては置いていかれるばかりです。

人は何かを体験すると、そこから学び、それによって思考や行動が変化し、新しい可能性の扉が開かれていきます。

リモートワークもその一例です。コロナによって「毎朝決まった時間に出勤する」という、これまで当たり前のように行っていた行動に対しても疑問の目を向けるようになり、その結果、家にいながら仕事をするという新しい働き方が定着しました。


変化をポジティブに柔軟に受け入れる


コロナによって半ば強制的に変えられた生活スタイルが新たな体質をつくり、私たちは知らず知らずのうちに「変身」しているということです。
そのため、企業活動においても「これまで続けてきたから」という理由だけで事業やサービスを継続するのではなく、すでに到来している「変身社会」を受け入れ、それに合わせて転換していくことが必要になります。

日本では、過去の方法や習慣を変えることを嫌う傾向があり、「変わる」ことが不誠実のように見られてしまうことさえあります。
しかし、これからの社会で求められるのは、変化を受け入れ柔軟に対応する能力です。

特に大きな変化が次々に起き、何が正解か分からない時代においては、決まった方向にまっすぐ進むというよりも、むしろ風に身を委ねていくような姿勢が大切です。どちらが良いか悪いかを決めつけず、むしろその両方を行ったり来たりしながら試行錯誤していくといった変化対応力が求められています


『コンセプトウォーク』に込めた思い


今回の書籍のタイトルである『コンセプトウォーク』(ライフデザインブックス発行)は、あなたは何がしたいのか、あなた自身のコンセプトは何かという問いかけでもあります。外側に答えを求めるのではなく、見つめるべきは自らの内側にあるということです。

例えば、外出自粛で遠出ができない時も、近所しか行けず退屈に感じる人がいる一方、自分の中に課題認識があれば、観光客が減ったことで、これまで以上に美しい自然が感じられるようになったと、新たな気づきを得ることもできます。

変化に対して不満や不安を感じるのではなく、むしろ肯定的に捉えられるかどうかが重要になっていきます。


自分の中にしかない資本、「私本」に磨きをかける


コロナのパンデミックを経験したことによって、「困った時は国がなんとかしてくれる」という考えが幻想に過ぎないと実感した人も少なくないかもしれません。
これからの社会は、国や企業に依存するのではなく、自らの力で問題解決に取り組まなければならない、いわばサバイバルの社会です。

そこで生き抜いていくためには、自分の中にしかない資本、いわば「私本」に磨きをかけていくことが必要になります。
あなたの好きなことは何か、興味や関心はどこに向いているのかを自分自身に問いかけ、その思いにしたがって学習し深めていく。そうすることで得意技を伸ばしていき、少しずつでもいいから自分の手で問題解決できる割合を増やしていくことが大切です。

好きなことや得意なことが見つからないという人は、何をすれば家族や友人など身近な人たちの役に立てるかを軸に考えることも一つの方法です。
「困っている人の力になりたい」という思いが、自らのすべきことを明確化し、特徴をつくり上げる一つのきっかけになることもあります。そして、他者貢献が自己肯定感や自身の幸福となって返ってくる「貢献循環」が生まれてくるのです。


note読者へメッセージ


今回、新たに出版した『コンセプト・ウォーク』は、これまでに出版してきた100冊近くに及ぶ書籍を1冊にまとめたものです。40年間、こうした書籍やレポートを継続して出し続けられた一つの原動力が、自分の中にあった「人や社会の役に立ちたい」という思いに他なりません。

ビジネスでも趣味でも、何かを継続して繰り返し行うには、強い思いや情熱、ロマンといったものは欠かすことのできない要素だと思っています。
好きという思いや、こうなりたいという願い、それはあなた自身の中にしか存在していません。
だからこそ、自らに対する問いかけが必要になるのです

自分の声に耳を傾け、あなた自身の内側に眠るコンセプトと共に、これからの変化社会を歩み続けてほしいと願っています。

●前編:コンセプター 谷口正和が語る①「ライフデザイン」

『コンセプトウォーク』(ライフデザインブックス 2021年12月発行)
『コンセプトウォーク』からの抜粋 目次

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